牛の国、インドのバターたちをご紹介
どうも、皆様。バタラバです。
世界トップクラスの牛飼育数を誇る国、インド。
牛の飼育数は2019年度調査によると、約1億9千万頭で世界第2位。
ちなみに第1位は、ブラジルの2億4千万頭、日本は第61位で380万頭となっています。
https://www.globalnote.jp/post-15229.html
さまざまなバターが作られているフランスでも1,900万頭なので、その10倍となると期待しちゃいますよね。
ということで、インドのバターについて見ていきましょー!
インドのバター事情
食用以外でも使われている

そもそもインドの人口は約14億人と中国に次いで多く、牛を神聖視しているヒンズー教が人口の8割、さらに菜食主義者の人への重要なたんぱく源になっているのが、この牛の数に起因していそうです。
実際に調べてみると、インドでは食用以外でもバターが使われることが多いみたいです。
バターを煮詰めてつくるギー(Ghee)は、伝統的なアーユルヴェーダでも使われていますし、ヒンズー教の儀式や結婚式・葬式でも使われいます。
Gheeはモンゴルでも、筋肉痛の部位にも塗られていたりと他の国でも食用以外での用法があることは知っていたのですが、宗教でも使われているというのは驚きですね。
発酵タイプのバターが主流?
インドのバターは発酵タイプが多いんだそうです。
というのも伝統的にdahiと呼ばれているヨーグルトが食べられており、家で作ることも多いんだそうです。
このdahiを作る過程でバターを作ったりすることもあるらしく、そのため発酵バターの方が味としても食べなれているため多いとのことでした。
ちなみに日本は圧倒的に非発酵タイプが多いですが、これはもともとバター文化をもたらしたアメリカにて、非発酵タイプが主流だからという説があります。
インドの牛たち
これ!といったメインの品種はなく、さまざまな品種が飼育されているようですが、 背中にこぶをもつセブー系の品種が多いみたいです。
日本だとブチのホルスタイン種が多いですが、ホルスタインは全体の約10%程度でそこまで多くありません。
インドのバターメーカー
調べていると、会社というよりは、エリアごとの酪農組合が組織的に運営しているようなブランドが多い印象でした。
さらに、プレミアムバターというのがあるわけではなく、比較的安価で日常使いなブランドがあります。
そういう意味で、フランスのPRESIDENTなど、インドで人気になっている海外のバターもあるみたいです。
Amul
「Taste of India」と称されるほど、インドのバターといったらこれ。
創業70年以上、売り上げ1,000億円を超えるインドを代表するブランドです。
酪農家が仲介業者による搾取を阻止するために1946年に誕生し、今ではインドの国民的企業になっています。
乳脂肪分は80%ですので、日本の82%と比べるとちょっと少ないです。
有塩・無塩以外でも、ニンニクやハーブなどのフレイバーバターもあります。
Mother Daily
1974年に政府機構に手動でつくられたこちらの会社。
バター以外にもアイスクリーム、パニーニ、果物・野菜なども扱う総合食品会社です。
milma
milmaは、インドのケララ州の酪農協同連盟です。
協同組合で生産、調達、加工、マーケティングを支援しており、日本でいうとJAみたいな役割ですかね。
いかがだったでしょうか??
個人的には「これは!!」と思えるようなバターブランドを見つけることができなかったのが残念ですが、宗教でも使われているなど、異文化的な側面をバターから学べたのは楽しかったです。
引き続きいろんな国のバターについて調べていく予定ですので、また次回も御覧くださいませ。
ではでは、素敵なバターライフを。